進学決定!自宅通学かアパート暮らしか、選ぶポイントを解説

高校を卒業後、晴れて大学や短大、専門学校と、希望の進路に進めたお子様をお持ちの方もおられることでしょう。高校までと異なり、自宅から学校までの距離があるケースは少なくありません。自宅通学かアパート暮らしか、迷う方も多いのではないでしょうか。 ここではお金の視点から、自宅通学とアパート暮らしでどのような費用がかかるか確認し、選択するための情報を提供します。なお本記事では学費を除外し、生活する上のランニングコストに特化して考えます。

自宅通学にかかる費用

自宅と学校が離れている場合、通学時間と距離は悩みの種。ここでは遠距離通学となる一例として、姫路から立命館大学びわこ・くさつキャンパスに通う場合を考えてみましょう。 姫路駅から最寄りとなる南草津駅までの距離は、150㎞を超えます。キャンパスへはバスでのアクセスとなるため、通学時間は片道2時間半前後を要します。一方で通学定期代は以下のように、距離の割には高額となりません。

経路 運行会社 1ヵ月の定期代
姫路⇔南草津 JR西日本 36,230円
南草津駅⇔立命館大学 近江鉄道 8,280円
合計   44,510円

一方、自宅で食事をする人数は増えますから、食費は増加します。加えて水道光熱費も増加します。もっともこれらの金額は、家族の人数に比例して増えるわけではありません。総務省が公表する「家計調査報告(家計収支編)平成28年(2016年)」によると、2人以上の世帯は単身世帯よりも1人当たり2万円近く安く済む結果が出ています。

世帯の分類 単身世帯 2人以上の世帯
世帯の平均人数 1人 2.99人
毎月の食費 39,808円 72,934円
毎月の光熱費 11,028円 21,177円
1人当たりの金額 50,836円 31,475円

出典:総務省「家計調査報告(家計収支編)平成28年(2016年)Ⅲ 総世帯及び単身世帯の家計収支 」:http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/nen/pdf/gk03.pdf

生活費が年間で23万円強、4年間で93万円の節約になる点は見逃せません。

また自宅通学でもアパート暮らしでも、実家の住居費は変わりません。このため自宅通学の場合は住居費を節約できる点も、大きなメリットに挙げられます。

ところでキャンパスでの昼食は、比較的安価で済む場合が多いもの。定期代と昼食代を合計しても、月6万円あれば足りるといえるでしょう。大都市圏であれば週2回フルタイムのアルバイトで、ほぼまかなえる金額といえます。

アパート暮らしにかかる費用

アパート暮らしは学校に近い場所に住むことができ、自由度も高まることが魅力です。一方で自宅通学と異なり、以下に挙げるランニングコストがかかります。 ・食費 ・水道光熱費 ・家賃 さきに解説した通り、一人暮らしの食費や水道光熱費は割高です。外食ばかりの場合は、月6万円を超える可能性も十分にあります。 加えて毎月数万円の家賃も必要です。東京都心部では1Kでも月7~8万円、またはそれ以上の物件も少なくありません。 一方で通学時間が削られる分、浮いた時間をアルバイトにあてることが可能です。例えば東京都や神奈川県で週4日4時間働けば、最低でも65,000円前後の収入が得られます。遠距離通学で費やされる時間を働く時間に充てることで、お金に変えられることはメリットの1つといえるでしょう。 なおアパート暮らしだからといって、学校の近くに住めるとは限りません。場所によっては、電車通学が必要な場合もあります。例えばJRを利用する場合は最低でも月2,300円かかりますから、注意が必要です。

自宅通学かアパート暮らしか、選ぶポイント

それでは自宅通学とアパート暮らしのどちらがよいでしょうか。これは学生本人の好みにも影響されますから、一概にはいえません。但し学校が自宅から通学できないほど遠い場合は、アパート暮らしを選ばざるを得ないでしょう。 一方で学校が自宅の近くにある場合は、自宅通学を選ぶ方が多いものと思われます。もっとも学生本人の希望により、アパート暮らしを選択するケースはあり得ます。 その中間にあたる「通学できない時間ではないものの、遠い」場合は、どちらが良いか迷うことでしょう。それぞれ、以下のメリットがあります。 ・学生の安全・安心や家計にとっては、自宅通学の方が良い ・通学の負担軽減(通勤ラッシュに巻き込まれない)や自由度の面では、アパート暮らしが勝る このため家計の事情や本人の希望、両親の考えなどを踏まえて、総合的に判断することをおすすめします。 ところで最近は新型コロナウイルスの影響で、リモート授業を主体とする学校もあります。いざアパート暮らしを始めてみたらリモート授業ばかりとなると、学生にとっては寂しいもの。学校がどのように授業を進めるかも把握した上で、慎重に検討することをお勧めします。

前へ

老後破綻を防ぐ最後の砦?70歳まで働くと老後収支は大幅改善!

新型コロナウイルスも適用対象。健康保険の傷病手当金も要チェック

次へ