ここ2年間でたばこ代は2割上昇。給与の上昇分とどちらが多いか比較しました

ここ数年、毎年のようにたばこ代が値上がりしています。愛煙家のなかには、たばこ代の高さに頭を抱える方も多いのではないでしょうか。なかには「給料が上がっても、たばこ代にみんな取られてしまう」とお悩みの方も、いるかもしれません。

本記事では平均賃金の上昇分とたばこの値上がり額を比較し、家計にどれだけ影響を与えているか考えていきます。

たばこ代は、ここ数年の値上がり幅が大きい

ここ2年間で、たばこ代は大きく値上がりしました。主な銘柄について、販売価格の推移を以下に示します。なお、いずれも1箱(20本)当たりの金額です。

銘柄 2018年9月30日まで 2018年10月1日改定 2019年10月1日改定 2020年10月1日改定
ナチュラル アメリカン スピリット 480円 520円 530円 570円
セブンスター 460円 500円 510円 560円
メビウス 440円 480円 490円 540円
ウィンストン 420円 450円 450円 500円
ゴールデンバット 330円 330円 420円 470円

特にセブンスターやメビウスは100円、ゴールデンバットは140円も値上がりしていることが注目できます。急激な支出の増加に、悩む方も多いことでしょう。 それでは、何パーセントほどアップしたのでしょうか。各銘柄について2018年9月30日時点の価格と比較し、上昇率をみていきます。

銘柄 2018年10月1日まで 2019年10月1日改定 2020年10月1日改定
ナチュラル アメリカン スピリット 108% 110%
119%
セブンスター 109% 111% 122%
メビウス 109% 111% 123%
ウィンストン 107% 107% 119%
ゴールデンバット 100% 127% 142%

ゴールデンバットが2年間で1.4倍以上になっていることが特徴的です。他の銘柄については、おおむね2018年と2019年の値上げで併せて10%前後、2020年の値上げでさらに10%前後上昇していることがわかります。2年間で2割もアップしたわけですから、愛煙家の家計に打撃を与えていることは否めません。

平均賃金は上昇傾向。しかし増収分の多くは、たばこの値上がり分で消える

一方で給与所得者の収入額も、ここ23年は上昇傾向でした。厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、2017年~2019年の平均賃金(月額)は以下のようになっています。

平均賃金(月額) 前年からの上昇額
2017年 304,300円 300円
2018年 306,200円 1,900円
2019年 307,700円 1,500円

ここからはメビウスを毎日20本と40本喫煙する方を例に、賃金とたばこ代の上昇額(いずれも月平均)を比較してみましょう。なおメビウスは、2016年4月1日から2018年9月30日まで同一価格(1箱20本・440円)です。

平均賃金(月額) 1日20本喫煙 1日40本喫煙
2017年 300円 0円 0円
2018年 1900円 300円 600円
2019年 1500円 975円 1,950円

2017年はメビウスの値上げがありませんでした。2018年は値上げ額が大きいものの、影響は10月以降の3ヶ月だけなので、年間に直すと影響額はそれほど大きくありません。

一方で2019年は消費税率の改定に伴う値上げと小幅だったものの、前年10月に行われた1箱当たり40円分の値上げによる影響が大きくなっています。特に1日40本喫煙する方は、毎月の賃金上昇額よりもたばこ代の上昇額のほうが大きくなっています。

202010月以降のたばこ代引き上げによる影響は?

たばこ代は、2020年10月にも大きな引き上げがありました。愛煙家の皆様にとっては、この影響も気になるところです。 2020年以降の平均賃金は発表されていませんが、新型コロナウイルスなどの影響から企業は雇用を守るのに精いっぱいという点が実情です。最低賃金もほとんどアップしなかったこともあり、ここでは以下のように仮定しました。 ・2020年、2021年の平均賃金(月額)は、いずれも上昇率0% ・2021年10月に、たばこ1本あたり1円(1箱20円)の税率アップ メビウスを例に取ると、さきに紹介した表とグラフは以下の通りになります。

平均賃金(月額)

120本喫煙

140本喫煙

2017

300

0

0

2018

1,900

300

600

2019

1,500

975

1,950

2020年(予想)

0

600

1,200

2021年(予想)

0

1,275

2,550

2021年は1日20本喫煙する方でも、1ヶ月当たり1,300円弱の負担増となる点が特徴的です。これは2020年10月1日の値上げが大きく影響しています。一方で収入はアップしないと仮定していますから、たばこ代のアップ分は全額持ち出しとなります。特に1日40本喫煙する方の場合は毎月2,500円以上の負担増となりますから、懐に響くことでしょう。

ここまで解説した通り、たばこ代の上昇分は賃金の上昇分の多くを打ち消すだけの大幅なものとなっています。「たばこ代が高くなったなあ。財布からどんどんお金が減ってゆく」という実感が、データでも裏付けられた形となりました。

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