フィットネスクラブの必要性は各自で異なる。健康維持のためなら、歩く方法も選択肢
コロナ禍により運動不足が気になる方も多いと思います。このためフィットネスクラブへの関心をお持ちの方も、多いのではないでしょうか。
フィットネスクラブは体力アップなど、さまざまな目的を達成するために適した方法です。一方で運動不足の解消や健康維持を目的とする場合は、他の選択肢も考えられます。代表的な方法に、ウォーキングなどの「歩く方法」があげられます。
本記事では「運動したいと思うけど、どうしようか」と思っている方を対象に、それぞれの特徴と有効性を考えていきます。
フィットネスクラブの会費はまちまち。使いこなせれば有効な運動方法
フィットネスクラブの会費は、運営会社や地域によりまちまちです。ここでは東京都江戸川区を例に、代表的な5つのフィットネスクラブを比較しました。料金プランが複数ある場合は、営業時間内ならいつでも利用可能なプランを選定しています。
フィットネスクラブ名 | 月会費(税抜) |
ANYTIME FITNESS 瑞江店 | 6,500円 |
コナミスポーツクラブ 船堀 | 10,400円 |
JOYFIT24小岩 | 6,666円 |
ティップネス瑞江店 | 9,000円 |
ホリデイスポーツクラブ西一之江店 | 8,000円 |
消費税を加えると、フィットネスクラブを使う場合は毎月7,000円~12,000円の費用がかかります。少々会費が高くても使いこなせているなら、あなたに適した運動方法といえるでしょう。機器が揃っていることに加えて、天候に関係なく運動できることも魅力の1つです。
ところで独立行政法人中小企業基盤整備機構が2017年に公表したデータによると、フィットネスクラブの利用頻度は以下のようになっています。
利用頻度 | 利用者全体に対する割合 |
週1回以上 | 約30% |
月1回以上 | 約40% |
上記のデータからは、フィットネスクラブをうまく活用できている方も一定数いることがわかります。一方で一念発起してフィットネスクラブに申し込んだものの、なかなか継続できていない方も少なくありません。このような方の場合は、日常生活のなかで無理なく運動を組み込む工夫が求められます。
歩くなら毎日9,000歩程度が目安。通勤時間に歩く方は、無料で無理なく実践できる
運動の目的が運動不足の解消や健康維持にあるなら、歩く方法も有効です。厚生労働省では男性で1日9,000歩、女性で1日8,500歩を目安としています。1日に必要な歩行時間に換算すると、以下のようになります。
1分間の歩数 | 男性 | 女性 |
100歩 | 90分 | 85分 |
120歩 | 75分 | 70分 |
マイカー通勤をする方の場合は、別途歩く時間を取ることになる方も多いでしょう。一方で公共交通機関を使って通勤する方の場合は日常生活で歩いているため、クリアしやすい方も多いと考えられます。
一例として最寄り駅から自宅までは徒歩10分、職場までは徒歩5分、途中に乗り換えがある方の例をみていきます。
歩行箇所 | 1日の歩行時間 |
自宅から最寄り駅まで | 20分 |
職場から最寄り駅まで | 10分 |
乗り換え駅での移動時間 | 10分 |
合計 | 40分 |
上記の例では、通勤で40分間歩くことがわかります。通勤時の歩行だけでも、ある程度の運動時間が確保されていることがわかります。
もし仕事で毎日数十分歩きまわるような方なら、日々の勤務で十分な運動時間が確保できます。そうでない方は、以下の工夫がおすすめです。
・散歩をする時間を設ける
・買い物など日常的な活動に徒歩で行く
・1~2km間隔で駅がある地域の場合は、隣の駅まで歩くことも有効
徒歩は誰でも思い立ったときに、無料で行えます。フィットネスクラブに通った場合にかかる会費が不要な点は、徒歩の魅力といえるでしょう。
運動の方法はさまざま。各自に合った方法を選ぼう
運動の目的が運動不足の解消や健康維持の場合は、1日9,000歩程度を歩く方法も有効です。費用がかからない点は、代表的な魅力の1つです。もっとも時間を取ることが難しい場合やお気に入りの設備などがある場合は、フィットネスクラブを利用することも1つの方法です。
また冒頭でも述べた通り、目的が体力の増強などの場合は、フィットネスクラブの活用が有効です。各自の事情や好みに応じて、あなたに合った運動方法を選ぶとよいでしょう。