就業不能保険、加入する場合にチェックすべきポイントとは?

生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」によりますと、世帯主が働けなくなったときに72.7%の人が「不安」と回答しています。病気やけがで働けない状態が長引くことは、収入減少だけでなく治療費などの支出も増加します。ゆえに、経済的なリスクは死亡より大きい場合もあります。就業不能保険は働けないリスクに備える保険です。しかし、保険会社ごとに内容がバラバラで医療保険などのように同じ条件で比較することが難しい商品でもあります。この記事では、就業保険を選ぶ際のチェックポイントについてお伝えします。

就業不能保険はうつ病など精神疾患が対象外の商品が多い

病気やけがで長期間働けなくなった場合、特に健康保険の傷病手当金のない自営業・フリーランスの人は何らかの経済的な準備をする必要があります。 就業不能保険はその選択肢の一つです。 しかし、就業不能保険に加入している人が働けなくなったからといって、必ず給付金を受け取れるわけではありません。 給付金が支払われる条件は保険会社ごとに異なります。 特に、うつ病などの精神疾患が原因の就業不能状態は対象外の商品が多いので、注意が必要です。

治療が長期化しやすい病気とは?

ここで、どんな病気が長引きやすいか見てみましょう。 平均入院日数(単位:日)

傷病分類 平均入院日数
統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害 531.8
血管性及び詳細不明の認知症 349.2
アルツハイマー病 252.1
気分(感情)障害(躁うつ病を含む) 113.9
脳血管疾患 78.2
慢性閉塞性肺疾患 61.5
結核 54.1
慢性腎臓病 47.9
骨折 37.2
高血圧性疾患 33.7
糖尿病 33.3
心疾患(高血圧性のものを除く) 19.3
悪性新生物(腫瘍) 16.1

出典:厚生労働省の統計「患者調査」/2017年(平成29年)より作成

入院が長期にわたる傷病のトップ4はいずれも精神疾患です。統合失調症のように入院が1年を超える病気もあります。
1年超の入院の場合、医療保険でもカバーしきれない場合がほとんどです。
さらに、近年は精神疾患の患者数が増加傾向にあります。
就業不能が長期化した場合、障害年金の受給の可能性もありますが、初診日から1年6カ月経たないと認定されません。よって、やはりそれまでの経済的な準備は必要になります。
働けない状態への準備を考える場合、就業不能保険は有用です。しかし、精神疾患がカバーされないとなると、活用するかどうかを迷うのではないでしょうか。

引用:厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」より

商品を選ぶなら給付金支払条件を確認しよう


就業不能保険は自営業やフリーランスなど社会のセーフティネットに頼れない人には魅力ある保険といえます。
ただし、「働けない状態が不安なために就業不能保険に入ったけれど、いざというときに役立たなかった」ということにならないために、加入を検討する際は給付金支払条件をよく確認してください。
内容がわからないからと保険料だけで比較しないようにしましょう。

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